2019年南紀熊野ジオパーク・ドライブ



 国内の1泊のドライブですが、ここで初めて紹介させて頂きます。古座の一枚岩と言われる大きな岩は一度は以前から行きたいと思っていましたが、NHKのテレビ番組で紀伊半島南部の地形が何故できたというのを紹介しているのを見て一通り回ってきたいと思って、1日目は古座川町、2日目は紀伊大島を回ってきました。
 行ってからここでの公開までに2年経ってしまいましたが、次のコースで見て回ってきました。
1/12(土)
自宅→古座川町虫喰岩→牡丹岩→瀧之拝→一枚岩→天柱岩→飯盛岩→橋杭岩→宿泊
1/13(日)
宿→トルコ記念館→樫野崎灯台→日米修交記念館→タカノ巣展望台→潮岬→神倉神社→自宅

 以下、訪ねたところを簡単に紹介させて頂きます。


1日目 1月12日(土) 古座川町ドライブ
虫喰岩
 古座川町池野山にある国指定の天然記念物で、虫に喰われたように穴がいっぱい空いているのでこの名前が付いたそうです。ここに向かう途中の国道42号線沿いにも同じように岩が2つありました。日本列島ジオサイト地質百選の「古座川弧状岩脈」の1つと言うことで、円弧の一部を形成するように岩石が並んだ1つです。道を挟んだ向かい側に「道の駅虫喰岩」と言う道の駅がありました。土日のみの営業のようですが、観光客が少ないときには土曜日も休みになるようです。

牡丹岩
 古座川町月野瀬にある岩で、右側の説明看板にもあるように虫食い岩の西方にあり、左端の写真のように見た感じは同じですが、中の写真にもあるように牡丹の花びらの様にも見える結晶があり牡丹岩と名前がついたそうです。

滝ノ拝
 滝ノ拝は岩石河原の甌穴がつながって河道ができ、その河道の最上流部が滝となっているところです。左上の画像は甌穴が繋がった河道を含む画像で、その右は滝の部分です。その右側は甌穴が繋がって河道になっている様子がよく分かる部分です。右上の画像は河原にある増水時のみ河道となる部分の甌穴の大きさが分かる画像です。右の画像は滝ノ拝の説明看板です。
 古座川の支流をかなり北に進むので道幅が心配でしたが、道の駅「道の駅瀧之拝太郎」まで、中央に点線がある広い道が続いていて、何の問題もありませんでした。

飯盛岩
 古座川町内で一番有名な岩で、古座川に支流の立会川が合流する交差点から見える岩石峰です。画像の道は旧道です。ここにはこれ一本だけですが、愛媛県の古岩屋と同じ印象を受けました。
一枚岩
 古座川町相瀬にある一枚岩で、日本でも最大級の巨岩で高さ約150m・幅約800mあり、国指定の天然記念物とのとです。NHKスペシャルでの話によるとこの岩は巨大カルデラの外輪山の一部とのことでした。
天柱岩
 古座川町蔵土にある古座川をさかのぼっていくと左側の川の向こう側に見える岩です。

橋杭岩
 古座川町を離れて、太平洋岸に出てきました。道の駅「くしもと橋杭岩」の横にある大きな岩が一列に並んだ橋杭岩と呼ばれる岩の列です。地下からのマグマが地層を割って出てきて出来たた岩で、散在する岩は津波で砕けて運ばれたものとのことです。橋杭岩の向こう側に見えているのが、紀伊大島で、右の写真の右端の橋が紀伊大橋と潮岬をつなぐ「くしもと大橋」です。1999年に開通して1度は渡って大島に行きたいと思っていました。

1日目 1月13日(日) 紀伊大島・潮岬ドライブ
エルトゥールル号遭難記念関連施設

トルコ記念館

エルトゥールル号遭難慰霊碑

慰霊碑説明板
 1980年にトルコのエルトゥールル号が樫野崎付近で遭難して、紀伊大島の人たちによる献身的に救助活動の結果、69名の乗組員が救助され、日本とトルコの友好関係が深まる切っ掛けとなったところです。

樫野崎

樫野崎灯台から見た旧官舎と海岸

樫野崎の説明板
 紀伊大島東端の樫野崎灯台には官舎として使われていた建物も残っていて、景色もご覧の通りいい所でした。エルトゥールル号の遭難際には灯台をめざして崖をよじ登った遭難者が助けを求めたとのことでした。

海金剛

日米修交記念館展望台から

タカノ巣展望台への道

タカノ巣展望台からの海金剛
 日米修交記念館は1791年にアメリカの商船が大島を訪れた公文書で確認できる日米間の最初の接触とのことでそれを記念した展示館だそうです。上が展望台になっていました。日米修交記念館の駐車場に車を止めて、低木のトンネルのような散策路を経て海金剛の展望台からは切り立った岩々、断崖、遠くに樫野崎灯台が見えました。

潮岬

潮岬 本州最南端の碑

潮岬観光タワーから見た潮岬灯台

潮岬観光タワーからの潮岬
 潮岬は本州最南端の岬です。今回初めて、潮岬観光タワーに上ってその眺望を楽しみました。

神倉神社

神倉神社入り口

参道石段入り口

急な石段

急な石段

ゴトビキ岩と神社本殿

権現山説明板
 新宮市西方の権現山にある神倉神社です。神社の入り口は普通の神社ですが、参道となる石段は半端ない急階段で、階段を上がると言うより階段を登るという感覚です。登ってきた階段を振り返ると手前の段でその先が見えない・・・・。ご神体となっている巨石はコトビキ岩と呼ばれ、神武天皇が登ったとされる天磐盾であるとされているとのことです。神社のある新宮市の「新宮」というのはいまは世界遺産の一部になっている熊野速玉大社の元の神倉神社に対して新しい宮を構えたことによるとのことです。

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