順治通寳



連治水

背一
瀋陽鋳造と推定される清朝が本拠地を北京に移す前の順治通寳で、無背、背一、背二があるそうです(背一は順治元年から北京で発行されたというという資料もあります。私にはどちらが正しいのかわかりません (^_^;))。


無背マ頭単点通

無背マ頭重点通

無背コ頭重点通缶宝
順治元(1644)年からは北京の戸部宝泉局、工部宝源局で、無背、背記号銭が鋳造されたそうです。また、重点通は宝源局と言われ、缶宝は順治2年の鋳造と言う説もあるそうです。


戸部宝泉局 右戸

工部宝源局 右工

直隷宣府局 右宣

直隷密云鎮局 右云

直隷薊州局 右薊

山西太原局 右原

山西大同鎮局 右同

山西陽和鎮局 右陽

河南河南府局 右河

山東臨清局 右臨

山東省局 右東

州府局 右

浙江省局 右浙
順治2年からは北京の他にも各地で鋳造が始まり、鋳造地を示す漢字が背の右側に書かれています。鋳造は14ないし15箇所で行われたようです。


戸部宝泉局 上戸


山西太原府局 上原


江南江寧府局 上寧

河南河南府局 上河

山東臨清局 上臨

山東省局 上東

山西陽和鎮局 上陽

湖廣襄陽府局 上襄

湖廣武昌府局 上昌

浙江省局 上浙

福建福州府局 上福
順治8年からは更に多く後で鋳造され、鋳造地を示す漢字が背の上側に書かれています。鋳造は15ないし17箇所で行われたようです。


戸部宝泉局 戸一厘

工部宝源局 工一厘

直隷宣化鎮局 宣一厘

直隷薊州局 薊一厘

山西大同鎮局  同一厘

山西太原局  原一厘

山東省局 東一厘

山東臨清局 臨一厘

山東陽和鎮局 陽一厘

河南河南府局 河一厘

陝西西安府局 陝一厘

江南江寧局 寧一厘

浙江杭州府局 浙一厘

江西南昌府局 江一厘

湖廣武昌府局 昌一厘

福建福州府局 福一厘

雲南省局 雲一厘
順治10年からは鋳造地を示す漢字を右に、銀との交換比率千分の一を示す「一厘」が左側に書かれています。17局にて鋳造されたそうです。


戸部宝泉局 満文宝泉

工部寳源局 満文宝源

直隷宣府局 満漢宣

直隷薊州局 満漢薊

山西太原局  満漢原

山西大同局 満漢同

山東臨清局 満漢臨

山東省局 満漢東

江西南昌局 満漢江

湖廣武昌府局 満漢昌

河南省局 満漢河

江南江寧局 満漢寧

陝西省局 満漢陝

浙江省局 満漢浙
順治14年からは北京の戸部宝泉局、工部宝源局では満文で宝泉、宝源、その他の12局では満文と漢文で鋳造地を示す文字が書かれています。

拡大写真での順治通寳一覧
清朝貨幣一覧へ戻る