松阪市飯高町、飯南町の中央構造線の露頭


 西日本全体を南北に分ける大断層の中央構造線の露頭です。2004年春に露頭を見難くしている土を取り除いて見やすくしたと新聞にありましたので、昔からここにあるのは知っていましたが、今まで出かける機会がなく初めて行きました。国道166号線から旧道に入って、北奥林道という林道を15分ほど車で行った所に車を置いて、徒歩500mです。津の自宅から83km程の所です。下の地図へのリンクで出てくるところは谷川の位置になっていますが、露頭は谷川の東側、見学のための公園は谷川の西側にあり、地図にはありませんが、林道も谷川の西側にあります。
 2007年に一緒に行く人があり、再び訪れました。下の写真を比べると、この3年に間に路頭の土砂が崩れ、中央構造線の境目が少し隠れてるのが分かると思います。

 三重県松阪市飯高町月出[MapFan提供の地図へ]


(2004/5/5)

(2007/4/29)
 町のHPの解説によると「日本で最も規模が大きく、しかもわかりやすい観察地」と言うことだそうです。断層というと地層がずれているという感じですが、ここはずれの程度が大きすぎて断層を境目にして全く地層が違うものとなっています。(・o・)
 2007年4月29日に飯南町粥見にある中央構造線粥見観測地に寄ってきました。国道166号線から国道368号線へ入り、左折し、櫛田川に架かる桑瀬橋を渡った立梅側に看板があり、見本の岩石も置かれています。右の写真が桑瀬橋の袂にある粥見観測地の看板です。看板の記述によると下右側の写真の川底の岩がとぎれるところが中央構造線にあたるそうです。

 三重県飯南郡飯南町粥見[MapFan提供の地図へ]

 左の写真は近くにあるリバーサイド茶倉と道の駅茶倉を結ぶ観光吊り橋から見た櫛田川で川底に直線状の(堰堤右端から手前に水の流れの端が直線になっている部分から河原の部分にも続いている)割れ目が見え、構造線と並行して走る断層だと思われます。
 右の写真は上の看板で説明されている構造線北側のマイロナイトと花崗岩の境目部分にある採石場を道の駅茶倉から見たものです。高圧鉄塔の右側には茶色の地層が斜めになっている様子が見られなど断面の色がいろいろと変わっていて複雑な地層になっていることは写真を見るだけでも分かると思います。採石場では右側と左側で異なる色の石を2種類採石している様でした。 この採石場の採石が終われば(南側に広がって終わると構造線まで)、綺麗で大規模な構造線観察地ななるかもしれません。

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